運命考

↑の本の中にこんな会話があった。

「あんたはかならずもどってきたさ。―それが、運命だったんだからな」
バルサは首をふった。
「わるいが、わたしは、そうは思わない。運命ってのは、過去を納得するための、都合のいい解釈だよ。―彼らが待っていたのは、わたしじゃない」

「運命ってのは、過去を納得するための、都合のいい解釈だよ」
これは俺考えていた運命論と同じだったので嬉しかった。
俺は、人が生まれた時に、その人が死ぬまでに起こる一切が書かれた「運命」という日記帳みたいなものが一緒に出来上がると思っている。それはもちろん見ることができない。何かが起きた時に、「あぁこれは運命帳に書いてあったことだから嘆いても意味がないんだ」と、まさに『過去を納得するための都合のいい解釈』として利用していれば、何がおきても受け入れられると思っている。
今まで頭では考えていたことだけど、この機会に文字にしておこうと思ってちょっとメモ。