ジーン・ワルツ

ジーン・ワルツ (新潮文庫)

ジーン・ワルツ (新潮文庫)

この著者がどんな人でどんな作品を書いているのかはある程度知っていたけど、作品を読むのはこれが初めてかな。まあ、借りたんだけどね。
この本で語られる問題は産科医療を取り巻くさまざまな問題・・・。体外受精代理母といった不妊治療の問題から、妊娠出産に見る生命の意味(以前読んだ「生命の意味論」多田富雄著を思い出す)、医療制度改革による地域医療崩壊と大学病院の問題、産科医の医療事故問題・・・などなど。。。
小説という形を通して現実に起こっている問題を提起していくのがこの人のやり方なんだろうけど、でも俺はこの話を、実際の大学名や病院名、実在の人物の名前を使ったノンフィクションとして読みたかったな〜。