KAGEROU

KAGEROU

KAGEROU

借りて読んだ。(ネタバレあり)
これは例のアレですね。水しまヒロが何かの賞を取った本ですね。
著者自身には、BECKは見たけどなんの思い入れもないし、他の事は何も知らないから、特に先入観は無く読めたと思う。
内容は、最近特に求めいるワケではないんだけど、「死を見つめることによって生きることを考える」というものだと思う。この前読んだ河合先生の本だったり、ちょっと前に見たヒア アフターだったり・・・。映画は奇しくも津波の話でもあった・・・。何だろうこの巡り合わせは・・・。
あ、内容ですが(ネタバレあり)、借金苦が原因で飛び降り自殺をしようとした主人公を捕まえて、自殺は人に迷惑をかけるし、臓器を売っておカネに換えれば、だれにも迷惑をかけずに、借金を返して親にも十分なおカネを残せますよ!という流れで、最後の時までに主人公がいろんなことを考える・・・。という内容・・・なんだけど(苦笑)。
いくら小説だからといっても、話の流れはなんだか筋が通っていないし都合がいいとしか言いようがない部分も多々あるし、キャラクターや世界観も薄っぺらくて魅力的じゃない。。。言いたいことは分かるが、命を訴えるには説得力がないし引きこまれる内容でもなかったと思う。
最後もな〜・・・。無理やりSFに仕立て上げたかったのか?読者の関心が「脳」の移植・・・に向いてしまって、ホントに言いたい事がぼやけてしまうとは考えなかったのかな?
テーマは分かるんだけど、そのテーマに対して俺の求める内容としては、あまりにも軽すぎるお話でしたね。