本当の戦争の話をしよう

本当の戦争の話をしよう (文春文庫)

本当の戦争の話をしよう (文春文庫)

メールの履歴によると2005年の12月14日に買っていた本。なかなか本当の戦争の話なんか聞く気分にはなれなくて、先日まで1年以上も積読になっていた。いつまでも置いておくのもあれなので(どれ?苦笑)、思い切って読んでみたけど、さすがにいろんな意味でずしりとくる内容だった。

私があえて語るまでもなく、ティム・オブライエンは本書の中で徹底して自らを語っている。それと同時に、まるであわせ鏡のように、自らを語る自らを語っている。本当の話は本当に本当のことなのか、それが作家ティム・オブライエンの提出する疑問である。

(訳者あとがきより)

こういう方法で戦争について語られる本は新鮮だった。