読了。

神様はいますか? (新潮文庫)

神様はいますか? (新潮文庫)

以前から気になっていた田口ランディさんの本を読んでみた。やはり最初は小説ではなくエッセイを買ってしまうのです(苦笑)。この本の裏表紙に書いてある文章がなんとも良い。

私って何なの?愛って何なの?どうせ死ぬのに、なぜこうして生きてるの?「答えを求めて必死になっている自分」がいる。同じように一生懸命に考えている人たちに「私もそーなんですよ!」と言って、いっしょにささやかに、分かち合いたい。考えるって楽しいよね、って。私はどう生きたいか。何をしたいのか。まず自分で考える事から、始めよう。世界は呼びかけた者に答えてくれる。

いや〜この本、今の自分のど真ん中でした。今年の1番だった「大人問題」を超えたな。例によって読み終わった後の本は付箋だらけになってしまった。今後この人の本をいろいろ買っていこうと思った。
ちなみに、タイトルになっている「神様はいますか?」は、12あるテーマのうちのほんの一部。決して宗教的な内容の話しではない。中でも特に気に入ったところは「人と人はわかりあえますか」という部分。アシスタントのミチコについての話は、こっちまで涙が出そうになった。ここの言葉がまた良かった。

他者の悲しみはいつも自分の悲しみを知るためにある。そして人が人を必要とするのは、お互いの心にある相似形の感情と共振するためだ。