ルパンの消息

ルパンの消息 (光文社文庫)

ルパンの消息 (光文社文庫)

十五年前、自殺とされた女性教師の墜落死は実は殺人―。警視庁に入った一本のタレ込みで事件が息を吹き返す。当時、期末テスト奪取を計画した高校生三人が校舎内に忍び込んでいた。捜査陣が二つの事件の結び付きを辿っていくと、戦後最大の謎である三億円事件までもが絡んでくるのだった。時効まで二十四時間、事件は解明できるのか。

先日読んだ「ミレニアム」のスケールの大きさと面白さが頭の中に残っていて、この本を読み始めてしばらくは、どうしても比べてしまって面白くないな〜と思いながら読んでたけど、読み進めていくうちにグイグイ引き込まれてしまって、結局はとても楽しめた本だった。
ようやく真相が分かったと思って一息ついたところに、実は本当の殺人者は別にいる!と分かったあとの最後の55分は凄かった。一気にあの事件の真相まで分かってしまったからね。
そしてすべての真相は明らかになって、最後に、あの人があの子だったと分かるところはさすがにグッときた。
いや〜、ミステリー面白い。