詩と死をむすぶもの

詩と死をむすぶもの 詩人と医師の往復書簡 (朝日新書)

詩と死をむすぶもの 詩人と医師の往復書簡 (朝日新書)

だいぶ前にキューブラーロスの「死ぬ瞬間」を読んでから、この問題には関心を持っていた。そのホスピスに携わる医師「徳永進」という人は初めて知ったけど、大好きな谷川俊太郎さんとの往復書簡ということで興味深く読んだ。
この中でキューブラーロスについても語られていたし、この手紙のやり取りが行われている最中には、河合隼雄さんが倒れられて亡くなってしまう時期と重なっていて、2人で河合さんについても語られていたことが、なんだか自分の好みと繋がっている感じがして少し嬉しかった。
河合さん繋がりでいうと村上春樹さんもそうだけど、これらの人たちの文章(考え方)に触れると、とても興味深くて納得することが多くて心が落ち着く。というか体に馴染む。この本の谷川さんの言葉もとても良かった。この本に載っている詩は初めて読んだものばかりだったけど、どれもこの本のテーマにぴったりな詩ばかりで、やっぱり谷川さんは天才だと思った。「さようなら」という詩は流石です。