なんくるない

なんくるない (新潮文庫)

なんくるない (新潮文庫)

この人の本も、春樹さんの本同様読みやすい印象がある。主人公の思考がなんとなく俺の思考と似ていたり、共感できると話に入りやすくなるし、読みやすいと思うんだと思う。
最初の話の表現が面白かったので、ちょっと書いてみる。
ホテルの前の砂浜と海に、男子高校生がうじゃうじゃはしゃいでる光景を見て、

本土の秋の海のクラゲぐらいの割合で彼らは海に入っていた。なんだかその水に入っただけで妊娠してしまいそうだった。

その時の光景が目に浮かぶようだった(笑)。
他の3遍もどれも魅力的だった。