星を継ぐもの

星を継ぐもの (創元SF文庫)

星を継ぐもの (創元SF文庫)

月面調査員が真紅の宇宙服をまとった死体を発見した。すぐさま地球の研究室で綿密な調査が行なわれた結果、驚くべき事実が明らかになった。死体はどの月面基地の所属でもなく、世界のいかなる人間でもない。ほとんど現代人と同じ生物であるにもかかわらず、五万年以上も前に死んでいたのだ。謎は謎を呼び、一つの疑問が解決すると、何倍もの疑問が生まれてくる。やがて木星の衛星ガニメデで地球のものではない宇宙船の残骸が発見されたが……。

いやー、凄い話だったの一言です。
大抵の話しは、読んでいくと徐々に先が見えてくるんだけど、この本では語られるまで答えが見えてこなかった。ミステリーとしても傑作だと思う。
この本で、「ルナリアンの起源とその後」については一応の解決は見たと思うんだけど、プロローグとエピローグによって、俺の好奇心はまだしばらく刺激され続けそうです。
SF最高!