空飛び猫

空飛び猫 (講談社文庫)

空飛び猫 (講談社文庫)

帰ってきた空飛び猫 (講談社文庫)

帰ってきた空飛び猫 (講談社文庫)

作者がル=グウィンで、訳は村上春樹、おまけに猫の話しというからには、読まないわけにはいきません!河合隼雄さんも、以前読んだ『猫だましい』でこの本について書いていたしね。早速読んでみた。
猫の冒険という意味では、ちょっと前に呼んだウェストールの『猫の帰還』が抜群に面白かったので、少し物足りない感じはあるんだけど、翼の生えた猫たちが成長していく物語としてはなかなか面白かった。物語りもだけど、ここに描かれている絵もとっても味があって良かった。
そして忘れてはいけないのが、村上春樹の注釈とあとがきです。注釈は英語の勉強にもなるし、いちいちユーモアがあって面白い。あとがきは感動物です。全部書きたいけど一部だけ。あとは自分で読んでください。

ファンタジーというものはとても個人的なものなのです。それはあなた一人に向かって開いたり閉じたりする窓なのです。

今回この2冊しか買ってなかったけど、「素晴らしい・・・」と「空を駆ける・・・」も読む必要があるな。さてさて。