読了

全7巻の長編ファンタジーを読み終えて、ファンタジー脳になってるところで「ゲド戦記」を読み始めた方がいいかな?と思ったけど、あのハードカバーの6巻セットを目の前にしたら、ちょっと目眩が・・・(苦笑)。ということで他のジャンルで気分転換だ。

鳥はみずからの力だけでは飛べない

鳥はみずからの力だけでは飛べない

この本は、ひきこもりの少年・一穂に向けて、著者が書いた10通の手紙をまとめて1冊の本にしたもの。
この人のエッセイは2冊目だけど、やっぱりこの本も良かった。なんだろう、この人の本読んでるとシックリくるんだよね。世の中に対する考え方が自分と似てるところがあるからかな。あと、自分が考えてるんだけど、どう表現していいか分からないでいた事が、この人の本には書かれている。「そうそうこれこれ、これが言いたかったのだよ!」なんて思うことがいくつもあって嬉しくなる。

未来のことはわからない。
わからないが確実に言えることは、未来は現実の延長なのだ。
それなのに、私は現実を不安で塗りつぶすことによって、不安な未来を現実化していた。

いい本だった。