読了。

銀輪の覇者 (ハヤカワ・ミステリワールド)

銀輪の覇者 (ハヤカワ・ミステリワールド)

これまた自転車好きの知り合いに借りた本。

戦争の足音が忍び寄る昭和九年、軍部の暗躍から実用自転車を使用した前代未聞の本州縦断レースが開催される。多額の賞金を狙い寄せ集めチームを結成した響木、越前屋、小松、望月の四人は、各々異なる思惑を秘めつつ、有力チームと死闘を繰り広げるが・・・・・・。
一攫千金を目論む出場者の悲喜劇、ロードレースの戦略や駆け引きを、日本推理作家協会賞作家が圧倒的なリアリティーで描く、感動の自転車冒険小説!

いやーこれも、2段組で432ページもある長編小説だったけど、自分もレースに参加しているような感じで一気に読み終えた(どんな感じだよ 苦笑)。
ロードレースを描いた作品として読めるのはもちろん、それぞれの登場人物の秘密が解き明かされていくという、ミステリー小説としてもなかなか面白く読めた。
しいて言えば、昭和九年に実用自転車を使ってロードレースをするという状況のリアルなイメージが、俺の頭にはなかなか浮かんでこなかったのは残念だった。