最高!

大人問題 (講談社文庫)

大人問題 (講談社文庫)

五味太郎。以前、情熱大陸(だったかな?)で見たときに、面白い人だな〜と思って気になっていた人。やはりまずは絵本ではなくエッセイから(貧乏性なのかな。笑)
まず表紙が面白いな〜。「おとな」と「もんだい」の間に"は"と"が"と"の"を並べて、「おとな"は"もんだい」「おとな"が"もんだい」「おとな"の"もんだい」って。なかなか興味を引かせる。
次に目次。自分は本を読むとき、まずじっくり目次を読む。目次を読むのは、興味深いところから読むという為ではなくて、やはり初めから読む。そして必ず全部読む(やはり貧乏性か)。そこに書かれている言葉が、興味深かったりセンスが良かったり、そういう本はだいたい同じような印象を本文からも受ける。この目次を読んだ時は、なんだか嬉しくてニヤニヤしてしまった。ちょっと書いてみる。

まえがき
とにもかくにも心穏やかではない大人たち
もうとっくにすっかり疲れきっている大人たち
なんだかんだと子どもを試したがる大人たち
どうしても義務と服従が好きな大人たち
どんなときでもわかったような顔をしたい大人たち
他をおとしめても優位を保ちたい大人たち
いつもそわそわと世間を気にする大人たち
よせばいいのにいろいろと教えたがる大人たち
それにしても勉強が足りない大人たち
いつのまにか人間をやめてしまった大人たち
あとがき
〜〜

そして、やはり中身もニヤニヤしながら読んだ。ガハハと声を出して笑うような内容ではない。「ニヤニヤ」なんです。読めば分かる(俺だけだろうか?汗)。
自分は面白い部分や気になったところに付箋を貼りながら読むんだけど(書き込み出来ないのはやはり貧乏性か?笑)、読んでいるうちに、貼る部分があまりも多くなりそうなので(ほぼ全ページ貼りそうな勢い。)、結局貼るのをあきらめた。まあ、それぐらい面白かったという事です。
文章の書き方も、言いたいことが長くならずに、リズムがいいので次々読めてしまう。2・3ページごとに挿入されているイラストも風刺が効いてて面白い。
今年1番の本になった。