詩集を何冊か。

最近本が無かったので、何冊か詩集を読み返していた。
これが私の優しさです 谷川俊太郎詩集 (集英社文庫)
ワイセツについて』『只』『兵士の告白』『コップへの不可能な接近』『八月と二月』これ以外の詩もどれも印象的。
谷川俊太郎詩集 (ハルキ文庫)
前のとかぶってるのもあるけれど、やっぱりこれもはずせない。
新編 宮沢賢治詩集 (新潮文庫)
宮沢賢治もだんだん分かってきた。今の時期にピッタリと思った詩。

(春が来るとも見えないな)
(いや、くる時は一どに来る
春の速さはまたべつだ)
(春の速さはをかしいぜ)
(文学亜流にわかるまい、
ぜんたい春といふものは
気象因子の系列だぜ
はじめははんの紐を出し
しまひに八重の桜をおとす
それが地点を通過すれば
速さがそこにできるだらう)
(さういふことを云ってたら
論文なんかぐにゃぐにゃだらう)
(論文なんかぱりぱりさ)

『実験室小景』より一部抜粋

まだ寒いけど、春が来たと思ったら、それは一瞬で、すぐに暑い夏になってしまうんだろうな〜。