木を見る西洋人 森を見る東洋人 

西洋人と東洋人(主に東アジア)の思考の違いとその原因について科学的に解明している。
その中で、どちらが優れているというのはばかげていることであって、異なる文化の人々のものの考え方について学ぶことは、自分自身のものの考え方を向上させることにつながると訴えている。
これを読んでいて思ったのは、自分は生粋の東洋人なんだな〜と、あらゆる場面でつくづく納得させられた(笑)。
次の2つも「なるほどね〜」と納得させられた。

西洋化(もしくはアメリカ化)という方向で収束する世界ではなく、かといってさまざまな文化が歩み寄ることのないまま多極化を続ける世界でもない。本書の理論は、「グローバル化」をアメリカもしくは西洋に偏ったものとしてではなく、さまざまな文化の融合的なコラボレーションとして実現させるための重要な提言を含んでいる。

このためには日本という国の役割が重要になってくるらしい。

日本にはこれまで、西洋的な価値や体制を半ば無批判に享受しつつもなお、西洋とは異なる考え方を保持してきた。今後はそうした自らのアイデンティティを再認識したうえで、「東西の架け橋」としての役割を果たすことが求められるだろう。

といっている。
東洋にありながら、西洋的(アメリカ的)を無批判に受け入れてきた事が、良いか悪いかはこの際置いといて、東洋(日本以外の)と西洋の融合の為の『反面教師』となることは間違い無いだろう(苦笑)。